こんにちは、ばにゃです。
Google Chrome を 92.0.4515.107 にバージョンアップ後、ポップアップダイアログが表示されるような処理が正常に動作しないことがあります。
上記事象についての解決策について備忘録としてまとめておきます。
目次
前提となる環境
- Google Chrome 92.0.4515.107 以降
Chromeのバージョンは、以下で確認可能です。
- Chrome画面右上のメニューボタンをクリック(縦に・が3つ並んでいる部分)
- ヘルプ > Google Chrome について をクリック
- Chrome について 配下に表示されるバージョンを確認
事象発生原因
Google Chrome 92.0.4515.107 に含まれる以下の修正が関係していると思われます。
- Feature: Remove alert(), confirm(), and prompt for cross origin iframes
https://chromestatus.com/feature/5148698084376576
上記サイトを確認すると、iframeを利用しているサイトにおいてJavaScript のポップアップダイアログに関する関数、alert()、confirm()、promptが利用できなくなったと記載されています。
なりすまし対策の1つとしてこのような修正が入ったようですが、このあたりの修正が関係して一部のサービスに影響が出ているようです。
回避方法
利用している各種サービス側での修正が入るまでは、Chrome起動時に以下のオプションを付けて起動することで回避可能だと思われます。
--disable-features="SuppressDifferentOriginSubframeJSDialogs"
デフォルト設定でインストールされている場合、以下のような起動コマンドになります。
"C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --disable-features="SuppressDifferentOriginSubframeJSDialogs"
Google Chromeをショートカットアイコンから起動している場合、一旦ショートカットアイコンをコピーし、プロパティの「リンク先」を上記に変更して起動しましょう。
影響のあるサービス
私は Microsoft Azure の一部サービスでこの問題に引っかかり、正常に動作しない処理が発生しました。
その他調べてみると、Salesforce 等にも影響があったようです。
- Chrome92 で影響を受ける Salesforce 機能について
https://help.salesforce.com/articleView?id=000362677&language=ja&mode=1&type=1
- 【解決済み】Chromeを最新版(92.0.4515.107)にアップデートすると予定の削除、他人の予定の変更ができない
https://support.co-meeting.co.jp/ja/articles/5434353
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