技術情報

VMware ESXi 仮想マシンのメモリダンプ採取方法 (サスペンド / vmss2core)

こんにちは、VMware製品のシステムエンジニア歴10年 ばにゃです。

vmss2core ダウンロード

本記事では、以下の手順について解説します。

  • 仮想マシンのサスペンド方法
  • vmss2coreツールを使用した仮想マシンのダンプ採取方法

仮想マシン上でのダンプファイル採取はさまざまな方法がありますが、本記事では仮想マシンのサスペンド機能およびvmss2coreツールを使用した方法について解説します。

また本記事に記載するダンプファイル とはメモリダンプ( memory dump )のことであり、プロセスダンプのことではありません。

2021/4/3 追記

2021/3/17 Vmss2core ダウンロードサイトに以下の情報が追記されていました。
メモリ不足による問題の修正と、Windows 10 / Windows Server 2016 が正式にサポートされるようになったようです。

Version 1.0.1

  • Fixed running out of memory issues
  • Added support for more versions of Windows 10/Windows 2016
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本記事の前提となる環境

本記事では、以下のような環境を例として記載します。
この環境で私自身が実機動作確認済みの手順となります。

前提となる環境
  • ハイパーバイザー
    VMware vSphere ESXi 6.7
  • ダンプ採取対象のOS
    Windows 10
    Windows Server 2016
  • vmss2coreツール実行環境
    Windows Server 2016

どのような環境で有効な採取方法か

仮想マシンのローカルディスク内にメモリダンプの保存が難しい環境で有効な採取方法です。
※上記以外の環境でも採取可能です。

以下のような環境で有効
  • VMware Horizon View のリンククローン機能で展開された仮想マシン
  • Citrix の PVS機能で展開された仮想マシン

上記環境の仮想マシンは、基本的には仮想マシン再起動時にデータが初期化されます。そのため一般的なダンプ採取方法の場合、ダンプ採取後の再起動で採取したダンプが削除されます。

今回の方法では、データストア上に直接ファイルを出力するため、上記のようなファイルが削除されることがありません。

メモリダンプ採取方法

まず「vmem / vmssファイルの採取」、次にvmss2coreツールを使用してダンプファイルに変換を行います。

vmem、vmssファイルの採取

  1. ブラウザより vSphere Web Client を起動します。

  2. メモリダンプ採取対象の仮想マシンを右クリックし「電源」-「サスペンド」をクリックします。
    仮想マシン サスペンド

  3. 確認メッセージが表示されるので「はい」をクリックします。
    仮想マシン サスペンドの確認

  4. サスペンド処理が完了することを確認します。
    仮想マシン サスペンドの完了

  5. 「データストア」タブより、仮想マシンを格納しているデータストアを右クリックし「ファイルの参照」を選択します。
    データストア ファイルの参照

  6. データストア内の仮想マシン格納フォルダを選択します。
    データストア 仮想マシンフォルダの選択


  7. 以下のファイルを選択し「ダウンロード」をクリックしてダウンロードします。
    ・~~~.vmem
    ・~~~.vmss



以上で、vmems / vmss ファイルの採取は完了です。

手順7. について補足
  • ファイルサイズが大きい場合、複数ファイルを一度にダウンロードしようとすると失敗することがあります。その場合はファイルを1つずつ選択してダウンロードするようにしましょう。

vmss2coreツールを使用してダンプファイルへ変換

  1. 以下のサイトにアクセスします。
    Vmss2core
    https://flings.vmware.com/vmss2core

  2. 「Technical Preview License」について問題なければチェックを入れ、「vmss2core-sb-8456865.exe」を選択し、「DOWNLOAD」をクリックします。
    vmss2core ダウンロード

  3. 以下のメッセージが表示された場合、「実行」をクリックします。
    vmss2core ダウンロード 警告

  4. ダウンロードした「vmss2core-sb-8456865.exe」と.vmemファイル、.vmssファイルを同一フォルダに格納します。
    ※ここでは例として C:\temp に格納。
    vmss2core vmem vmss 同一フォルダに格納

  5. コマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行します。
    ※xxxx部分はファイル名に合わせて修正
cd c:\temp
vmss2core-sb-8456865.exe -W8 xxxx.vmem xxxx.vmss
  1. しばらく待ち「Finished writing core.」と表示されることを確認します。
    vmss2core Finished writing core.

  2. 「C:\temp」配下に「memory.dmp」ファイルが作成されていることを確認します。
    メモリダンプ memory dump 作成完了

以上で vmss2coreツールを使用したメモリダンプファイルの作成は完了です。

参考情報

VMware ドキュメント

以下 VMware 公式サイトも参考にしてください。

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