技術情報

RDSCAL リモートデスクトップライセンスの仕組み(失効処理)

こんにちは、ライセンス失効 ばにゃです。

Windows サーバーの機能であるリモートデスクトップ(RDP)。

本記事では、リモートデスクトップライセンスの失効処理について解説します。

この記事でわかること
  • ライセンスの失効処理
  • ライセンスを失効させるための条件
  • ライセンスを失効が不要/必要となる状況
  • ライセンス失効後の動作

リモートデスクトップの基本的な動作については以下の記事を参考にしてください。

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前提となる環境

本記事では、以下のような環境を例として記載します。
この環境で私自身が実機動作確認済みの手順となります。

環境
  • Windows Server 2019
  • Windows Server 2016
  • Windows Server 2012 R2
  • Windows Server 2012

リモートデスクトップラセンスの失効とは

リモートデスクトップライセンスの失効
  • ライセンスサーバーより発行されたリモートデスクトップライセンスを未発行の状態に戻す処理

リモートデスクトップライセンスの失効とは、ライセンスサーバーより発行されたリモートデスクトップライセンスを未発行の状態に戻す処理を指します。

ライセンス失効の例
  • 発行済ライセンス100 未発行ライセンス0 の環境
    ↓ 1ライセンスを失効させる
  • 発行済ライセンス99 未発行ライセンス1 となる

ライセンスの失効条件

ライセンスの失効処理を行う場合、以下の条件を満たす必要があります。

ライセンスの失効条件
  • ライセンスの種類が「接続デバイス数」であること
  • 失効するライセンス数が合計ライセンス数の 20% を超えていないこと

ライセンスの失効を行う必要がない状況

環境

以下のような環境を例に解説します。

環境
  • リモートデスクトップ接続を行う端末:100台
  • 接続デバイス数のライセンス:100個
  • 上記100台の端末に対して100個のライセンスが発行済
    ※未発行のライセンスは 0 の状態

端末の入れ替え

以下のような状況ではライセンスの失効を行う必要はありません。

  • リモートデスクトップ接続を行う端末1台が故障
  • 故障した端末を破棄し新しい端末と入れ替える
  • 入れ替えた新しい端末でリモートデスクトップ接続を行う

※以降、ここで破棄した端末を 旧端末、入れ替えた新しい端末を 新端末 と記載します。

ライセンス違反とならないのか

ライセンス違反にはなりません。

旧端末1台を破棄し新端末を1台追加した結果、リモートデスクトップ接続を行う端末の合計は変わっていないためです

新端末で接続できるのか

ライセンスの失効処理を行うことなく接続可能です。

以下にその理由を解説します。

まず旧端末を破棄した(物理的に破壊して窓から投げ捨てた)としても、ライセンスサーバー上ではライセンス100個全てを発行済みという状態は変わりません。

つまりライセンスに1個も余りがない状態のままです。

しかし新端末は初回接続時に有効期限90日の一時ライセンスが発行されます。

そのたためライセンスの失効処理を行うことなく接続可能となります。

この際、ライセンスの処理の流れは以下のようになります。

処理の流れ
  1. 初回接続時 一時ライセンスが発行される。
  2. 2回目の接続時、本来であれば正式ライセンスが発行されるが、発行できるライセンスがないため、そのまま一時ライセンスで接続する。
  3. 3回目以降の接続でも、引き続き一時ライセンスを使用して接続する。

では一時ライセンスの有効期限が切れる90日後には接続できなくなるかというとそうはなりません。

一時ライセンスが切れても接続できる理由

前提として、破棄した旧端末には正式ライセンスが発行されていたはずです。
この正式ライセンスには、52~89日間のランダムな有効期限が設定されています。

仮に旧端末に対して発行された正式ライセンスの残り有効期限が、考えうる最長の89日間だったとします。

旧端末ではリモートデスクトップ接続を行うことはないため(既に破棄しているという前提のため)、この正式ライセンスは89日後には開放されて、使用可能なライセンスとなります。

つまり、新端末に対して発行された一時ライセンスの有効期限(90日)が経過する前に、旧端末の正式ライセンスの有効期限(最長でも89日)が切れてライセンスが開放されるということです。

そのため新端末は旧端末より開放されたライセンスを使用することが可能となり、ライセンス失効を行うことなく接続が可能となります。

ライセンスの失効を行う必要がある状況

環境

先ほどと同様、以下のような環境を前提とします。

環境
  • リモートデスクトップ接続を行う端末:100台
  • 接続デバイス数のライセンス:100個
  • 上記100台の端末に対して100個のライセンスが発行済
    ※未発行のライセンスは 0 の状態

端末の入れ替え

以下のような状況ではライセンスの失効を行う必要があります。

  • リモートデスクトップ接続を行う端末1台が故障
  • 故障した端末を破棄し新しい端末と入れ替える
  • 入れ替えた新端末で過去にリモートデスクトップ接続を行ったことがあり一時ライセンスが発行済み、かつその一時ライセンスの有効期限が切れている


新端末は一時ライセンスを利用できる状態ではないため、旧端末の正式ライセンスの有効期限が切れるまでは接続できません。

ライセンスの失効を行った場合、使用可能なライセンスが1つ増えることになるため、新端末に正式ライセンスが発行できるようになり接続可能となります。

ライセンスが失効された旧端末で接続できるのか

ライセンスが失効された旧端末でも、正式ライセンスの有効期限が切れるまではリモートデスクトップ接続が可能です。

ただしこのような使い方はライセンス違反となるため注意が必要です。

またライセンスが失効された端末は、正式ライセンスの有効期限が近づいた(2週間を切った)としても、ライセンスの有効期限は更新されないため、必ず有効期限が切れてライセンスが開放されます。

その後ライセンスが失効された端末でリモートデスクトップ接続を行った際に、ライセンスにまだ空きがあれば、再度正式ライセンスが発行されて接続が可能です。

そのため、仮に間違ってライセンスを失効させてしまった場合でも、ライセンスに空きがあるのであれば、利用者は特に何も意識する必要無くリモートデスクトップ接続が可能です。

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